【感想】雨森たきび『負けヒロインが多すぎる! 4』
負けヒロインだらけの青春ラブコメディ、
4巻は馬剃天愛星&志喜屋夢子先輩編!
前巻の感想
あらすじ
夢子のヒミツ……のぞいてみる?
クリスマス間近の12月。
月之木先輩のナマモノBL本が、生徒会に没収されてしまった!
天愛星さんは職員会議にかけると息まいていて、このままでは文芸部もただでは済まない。
そんなとき、志喜屋さんが協力を申し出てくれて――?
「天愛星ちゃん……落として……みる?」「はっ!?」
やり方はさておき、新部長の俺が取り返すしかないみたいだ。
八奈見には抜け駆け禁止と釘を刺されるし、志喜屋さんにはなにか違う目的もあるような気がするのだけど――。
ますます絶好調な大人気負け確ラブコメ、第4弾!
【以下ネタバレ注意!】
- あらすじ
- 小鞠ちゃんの新しい恋
- 温水君がナマモノ化!?
- ポンコツかわいい天愛星さん
- 温水くんの魅力
- でもこれはさすがにダメでは?
- 小鞠ちゃんからのプレゼント!
- クリスマス・イルミネーションの下で
- 男&男
- 温水君の初恋!?
- ひどすぎるよ温水くん!
- 橋の上の天愛星さん
- 八奈見さん渾身のプレゼント!
- まとめ
小鞠ちゃんの新しい恋
小鞠ちゃんが思ってた以上にハッキリと温水くんを好きになってて驚きでした。
まだまだ「この気持ちはいったい?」みたいな自分でも迷う感じかな~とか思ってたら、まさかの恋愛マニュアルで温水を落とす方法を学ぶ意欲的スタイル。
本から入るってのもまた小鞠ちゃんらしくてかわいい。
そんな小鞠ちゃんの新作小説にも期待です。
温水君がナマモノ化!?
いつもいろいろやらかしてくれる月之木先輩ですが、今回はなんと生徒会長を男体化した上に、温水君に攻めさせるという非常に高度なナマモノBL。
いくら受験のストレス発散とはいえ、やっていいことと悪いことがあるだろうと(笑)。
しかもそれを学校に持ってきて、おそらく小鞠ちゃんに読ませようとしていたとは。
ほんと恐ろしい人だ月之木先輩。
しかもこれ、実際読んでみると温水くんが似て非なる、いや、完全な別人じゃねーかってくらい強気の攻め攻め系ってのがそのギャップに笑ってしまうんですよねー。
没収した結果、すっかりBLにハマッて腐女子への道一直線の天愛星さん。初心者には刺激が強すぎたのではないだろうか。
そしてこっちを温水君だと思ってな~い? 大丈夫?
ポンコツかわいい天愛星さん
今回は天愛星さんと志喜屋先輩のダブルヒロイン制と言った感じでしたが、まずは天愛星さんがめちゃくちゃ可愛かった。
意外なことに成績が低く、それをとっても気にして隠そうとしているのも可愛いし、自分から温水くんを物陰に強引に引っ張りこんだのに、「秘密を守る代わりに、なにかを要求するつもりなのでしょう?」とテンパりだしたり。
終始その空回りっぷり、可哀想な感じにニヤニヤさせられっぱなしでした。
アニメでは出番の少ないながら、原作ではとても人気ヒロインらしい言うのは知っていましたが、やっぱりすごい可愛いですね~。
属性としてはポンコツツンデレに入りそうなんですが、そうとも言い切れない絶妙なキャラとして構築されていて、非常に独自性の高い味わいを感じました。
温水くんの魅力
しかし温水君も、弱みに付け込んで同人誌を要求することを良しとしなかったあたり、ほんといいやつだなーと。ちゃんと筋を通したい生真面目さが好感度とっても高いですよ。
またこの後のボドゲカフェのシーンでは月之木先輩に志喜屋と温水にこれ以上近づくなと言われても、しっかり反論できてたり。いうべきことをしっかり言えるようになってるのもカッコイイ。
温水君がどんどんいい男になってきている気がします。
でもこれはさすがにダメでは?
クリスマスイブの夜、八奈見さんに予定を聞いて断られたら、その場で小鞠ちゃんにも聞いて、それもダメならじゃあ焼塩にって、行動の見た目がヤバすぎる(笑)。
温水くんのなかではスジが通ってても、それを外から見たらどうなってるのかちょっと考えておくれよと。
そして女子たちはみんな温水くんを憎からず思っていることは互いにだいたい認知している仲ではあるんでしょうから、この温水ムーヴのヤバさがさらに際立ってしまいます(笑)。
温水くんとしてはこの女子たちからのたくさんの矢印にまったく気づいてないからこそできる鈍感ムーヴではあるんでしょうけども、それにしたってヤバすぎてさすがにゲラゲラ笑ってしまいました。
小鞠ちゃんからのプレゼント!
小鞠ちゃん、温水くんの誕生日に栞のプレゼント!
さりげなく「鞠」の模様入りというのがとってもいいですね!
がんばったなー小鞠ちゃん。
まぁ温水君にはその込められた想いとか、まったく伝わってなさそうなのが悲しいんですが。
ほんっとそういうとこだよ温水くん。
クリスマス・イルミネーションの下で
駅前のクリスマスツリーの下で、志喜屋先輩と月之木先輩が誤解を解いて仲直り。
志喜屋先輩、めっちゃ月之木先輩のこと好きだったんじゃん。
それがこの一年ずっと誤解されたままだったなんて、これはほんっとつらかっただろうなーと、その胸中を想像するとこっちまで胸が締め付けられてしまいます。
それを解き放ってくれた、言ってみれば呪いを解いてくれた温水くんは志喜屋先輩からどのように見えたことでしょう。
普段ひょうひょうと、フラフラとして、何を考えているかちょっとわかりにくいところのある志喜屋先輩ですが、その内面の繊細さがのぞけたようですごくよいエピソードでした。
サプライズ作戦を決行し、成功させた温水くんと玉木先輩もグッジョブすぎる!
男&男
一方そのころ温水くんは玉木先輩とカフェでディナー。
本来は玉木先輩と月之木先輩の予約席だったもので、これはもう完全に男性カップルにしか見えないという。
店側はともかく、他の客とかがひやかしたり変な目で見たりしないあたりがとても現代だな~なんて思いつつ、さすがにふたりでハートができるストローを飲んじゃうあたりは温水くんも玉木先輩もそういうとこだよおふたりさんって感じではありました(笑)。
これ、後日佳樹が言っていたのって、志喜屋先輩とふたりになった場面じゃなくって、こっちのことですよね?
温水くん、妹に完全に勘違いされちゃってますよね?(笑)
この勘違いは今後大きく響きそうだな~。
温水君の初恋!?
それはそれとして、玉木先輩と入れ違うように入ってきた志喜屋先輩への温水君の反応がおかしいぞ?と。
女子に対して温水くんがこんな繊細な感情になったことなんてないですよね。
ついに来たのか温水くんの初恋は。
それはまさかの志喜屋先輩なのか。
これは今後大きくドラマを動かしてきそうです。
ひどすぎるよ温水くん!
八奈見さんが嘘をついてまでクリスマス会を抜け出そうとしてるのに、まさかのキャンセル温水くん。
しかも自分は天愛星さんと約束があるという宣言までしちゃうトドメ行動(爆)。
いやもうこれはないよ温水くん。
この巻は鈍感男温水くんの八奈見さんたちへの仕打ちがあんまりでしたね~。
いつかちゃんと報いを受けろ、最近モテモテ男の温水くんw
橋の上の天愛星さん
天愛星さん、チョロインにもほどがある!
けども佳樹直伝のモテセリフをぬけぬけと演じてしまう温水くんもどうなのか。
さすがにクリティカルヒットを受けてしまう天愛星さんが可哀想すぎました(笑)。
でも、天愛星さんが好きになった温水くんって、本の中のイケイケ温水くんだったりしません? 大丈夫?
そして明かされる月之木先輩の自作BL小説。
このタイミングで明かされる構成の力よ。
そしてこれをBL初心者で読んじゃった天愛星さんのこれからがとっても心配だ。
とりあえず小鞠ちゃんあたりに弟子入りして、初心者向けのところからちゃんと手取り足取り教えてもらったほうがいいんじゃなかろうか。
八奈見さん渾身のプレゼント!
温水くんへの誕生日プレゼントに、銘入りのボールペンのはずがそこに入っていたのはまさかの「Anna Yanami」。
いやー、実に八奈見さんらしい大失敗。
それに対して温水くんも温水くんですね。
「除光液で余計な名前を消せば」って。
いやもうゲラゲラ笑いっぱなしでありました。
そして温水くんのしているマフラーが誰か女の子からのものであること、これってしっかりバレてますよねー。
温水くんのそぶりから完全にわかっちゃった感じの八奈見さん。
今回は天愛星さんと志喜屋先輩のダブルヒロイン巻でしたが、やっぱり正妻はこの八奈見さんなんだぜと、そうダメ押しをしてくるような微笑ましすぎるエピローグでありました。
まとめ
いやー、4巻も楽しかった。
女の子たちは飛び切り魅力的で、男の子たちもとっても素敵で。
終始にぎやかで笑えて、それでいてちょっと胸を突くようなところもしっかりあって。
アニメ2期でこのお話が観られる日がめっちゃたのしみでしょうがないです。

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